Xbox360の前世代機種「初代Xbox」。当時、ドリームキャストが脱落し
プレイステーション2やゲームキューブの二強対決になりつつあった
時代ですが、そこに第三極として名乗りを上げたのがマイクロソフトの
Xboxでした。しかしながら、初代Xboxの評判はあまり良いものとは
言えず、マイクロソフト関係者から発せられる「絶賛の声」が多少
むなしく響いておりました。
その初代Xboxはゲーム業界からどのように見られていたのかを、今回は
纏めてコラムにしたものです。当時、Xboxがどのように分析されて
いたのかを見ていただければ幸いです。
第四章(最終章):「関係者」
Xboxの性能は評価されつつも、販売戦略上問題があり、全体としてあまり評判が良くない。ソフトメーカーからの声によって、こんなXbox像が浮かび上がってきた。こうした現状を踏まえて、週間ファミ通の浜村弘一編集長は『マイクロソフトは最高のゲーム機さえ提供すれば、ソフトメーカーがついてくると考えているようだ』(2001年5月18日日経産業新聞)と主張し、性能と販売戦略がうまく噛み合っていないマイクロソフトのやり方に疑問を投げかけている。
ただ、Xboxはわずか20〜30年で世界最大のコンピューター・ソフトウェア・メーカーになった、あのマイクロソフトが作り上げたものである。その会社が力を入れて、ゲーム市場に参入するのである。確かに今は評判は悪いかもしれないが、これから先、新参者のXboxがソニーのプレイステーションのようにゲーム市場の覇権を握ることだって十分に考えられるのだ。マイクロソフトにゲーム市場で覇者になる可能性が無いとは、決して断言できないのである。
アメリカに株式投資だけで、億万長者になった著名な投資家ウォーレン・バフェット氏がいるが、彼はビル・ゲイツに関して、非常に興味深いことを言っている。
『仮に、ゲイツがソフトウェア会社ではなくホットドッグ・スタンドを始めていても、きっと世界のホットドッグ王になっていたでしょう。どんなゲームにも勝つ男です。(略)私はゲイツに賭けます。ゲイツに賭けて負けた人は、まだ一人もいませんからね』(「ウォーレン・バフェット自分を信じるものが勝つ!」 著ジャネット・ロウ 訳平野誠一 1999 ダイヤモンド社 P188〜189)
果たして、ビル・ゲイツはバフェット氏の主張する通り、「世界のゲーム王」になれるのだろうか。パソコンソフト業界では連戦連勝のマイクロソフト。不敗神話は続くのか、それともゲーム業界ではその神通力は通用しないのか。決して前途洋々では無いXboxを抱え、ゲーム業界に参入するマイクロソフトであっても、バフェット氏はビル・ゲイツに賭けるのだろうか。『オマハ(注)の預言者』(同ページi)とも呼ばれているバフェット氏に一度聞いてみたいと考えている方は著者だけではないだろう。(おわり)
注…アメリカ・ネブラスカ州オマハのこと。バフェット氏の出身地。
